指輪のサイズの小話 | ![]() |
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龍棲では、国内の商習慣にのっとって、大きさを号数で表すサイズ表示をしていますが、他にも、JIS(日本工業規格)が定める表記法などもありますので、指輪のサイズ表示について、簡単にご説明いたします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、日本国内で使われるサイズ表示について | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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現在、国内では号数による表示が一般的です。(左表) ところが、この表示方法がいつ、誰によって始められたかは、今ひとつはっきりしないそうです。ただ、明治のころには、既にこの号数による表示に近いものが使われていたそうなので、明治初期、維新の後になだれ込んできた海外からの情報の一つだと思われます。 やがて、昭和の初期に、東京貴金属品製造同業組合が、組合の基準としてこの号数表示を採択し、昭和42年には同組合が全国標準番型ゲージ、サイズ棒を作成し、標準サイズとして全国に普及活動をしていきました。 この号数表示は、内周直径13mmを1号とし、以降1mm内径が増すたびに3サイズ大きくなるものです。製作する我々は、#19がちょうど内周直径19mmなので、これを覚えておけば、その場で左の表をつくることができる、と教わってきました。 指輪を使うことに日本より長い歴史を持つヨーロッパではどうかというと、各国によって特有の表示方法があるようです。また東南アジアの国々でも、いろいろな表示方法があると聞いています。 |
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ISO国際標準と、JIS規格 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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このように各国でまちまちな指輪のサイズ表示は、ISO(国際標準化機構)で検討された結果、以下のように決まりました。 ISO(8653−1986) Definition ring-size: The inner circumference of the ring expressed in millimeters. リングサイズの定義:リングの内周は、ミリメーター表示で示される。 また、ISO規格は最小41、最大76の間の整数での表示なども決めています。 日本のでも、JISによって、平成10年、このISO規格にのっとた指輪のサイズ表示が以下のように定められました。 ジュエリー用指輪のサイズ(JIS4700) 定義:指輪のサイズは、指輪の内周を、ミリメートルであらわした数値 表示:指輪のサイズは、対応国際規格の番号に続けて、その指輪の測定内周を、四捨五入して丸めたもっとも近いミリメートルの整数値で表示する。 〔例〕 内周43mmの指輪のサイズ表示 ISO3653−43 右の表は、ISO=JIS規格による表記と、従来の国内表記の方法を比較したものです。ISO=JISは内周の長さ、従来方法は内周の直径ですので、ISO=JISによる数値を3.14で割ったものを、上欄の表の寸法と比べてみたわけです。 従来方法で5号(内周直径14.1/3)という大きさが、JISではISO3653−45と表記され、JISではISO3653−67と表示されるサイズは、従来方法では26号となります。 |
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実際にサイズをはかる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
従来からの号数表示を使用するにしても、JIS規格による表示を使用するにしても、ご自分の指に合う大きさを、実際にサイズゲージを使用して測ることが大切です。指をよく見ていただければお分かりいただけますが、節の太さと指輪が収まる部分の太さはかなり違いますし、指そのものがきれいな円形というわけではありませんので、糸や紙を巻いてはかると、どうしても誤差が生じがちです。お近くの宝石店でサイズを測ってもらうのが一番です。 また、エンゲージリングのような細身の指輪用のサイズゲージを使用して得た号数を、そのまま幅広の平うち指輪でも使用すると、小さく感じられるので、1〜2番、大きめのサイズの指輪を使用したほうが、しっくり来るようです。 猛龍の指輪は幅広なので、お客様からいただいた号数より1番大きめのサイズのものをお送りすることにしております。 |
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