ここだけの話

ブラッドストーンは、
そもそも、何の石?
ブラッドストーンは、ジャスパーの一種。
水晶とまったく同じ成分(二酸化珪素)だけれども、目に見えないほど小さい結晶の集まりを、カルセドニー(めのう)といいます。このカルセドニーに不純物が混じって、不透明になったものが、ジャスパー。
そのジャスパーのうち、濃い緑色の地に、酸化鉄に起因する赤い色の斑紋が点在する石を、ブラッドストーン、と呼びます。
中世時代、このブラッドストーンの赤い斑紋を、キリストの聖なる血とみなし、特別な力が備わっている、とされていました。

現代では宝石の代名詞となっているダイヤモンドは、非常に硬く、反射率の高い形に研磨できるようになったのは、最近のこと。中世以前、宝石といえば、「色石」でした。現代のように、プラスチックや色ガラスも氾濫していないので、「色」そのものが貴重でもあった時代です。そこで、人々は、この貴重な色石に、あらゆる「力」を見出していたというわけです。

このブラッドストーンやラピスラズリー、トルコ石、ガーネット、ひすいなどを使ってジュエリーを造るとき、いにしえの人が感じた「力」を「信じて」製作にかかることにしています
月夜散歩〜つきよのさんぽ
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