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なぜスカルを作らないの どこを見ても、スカル、スカル、スカル。どくろでも良いし、シャレコウベでもいい。 造形的には非常に面白いし、これだけ作っている人がいると、すごいなぁ、というものもある。 なぜライダーがスカルなのか、という説明に、死を象徴しているからだ、と書いていた雑誌があった。その通り、だからこそ、月夜散歩では、好んでどくろは作りません。 もう四半世紀、バイクに乗っている。昨日一緒に焼きにく食った友人が、次の日の朝、路上で動かなくなっていた、という経験を幾度かしてきている。いつ自分がそうなってもおかしくないような毎日を生き延びてきた。バイクに乗っていれば、「死」は、いつも自分の周り、それもすぐ近くに、口をあけて待っていると知っている。だからこそ、必死で生きてやる。生きていることを楽しんでやる。 いつも回りに感じている「死」を、わざわざ象徴するものは、作らなくても良いと、思っています。 |
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シルバーにこだわってます? あまりこだわってません。金でも銅でも、何でも使います。真鍮でも良いし、鉄でも良い。金属は、好きです。硬すぎず、やわらかすぎず、正直で、たまに、わがまま でも、質量、硬度、融点、もろもろの条件が、自分の製作プロセスに一番あっているのが、金と銀だと感じます。金は、ちょっと、質量が大きいので、アクセントに使うことが多いです。 |
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インディアンジュエリー作れば売れるのに インディアンではないので、インディアンジュエリーは造りません。 日本の20世紀に生まれて、21世紀に生きている、日本人のジュエリー、創りたいと思ってます。そういう「所以」に、共感できる人が、お客様に多くいるのが嬉しいところ。 |
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では、いわゆる、「和」のもの造るのね。 というわけでもありませんが、とにかく、自分がこの時期に、この国に生まれてきた理由みたいなものは、考えています。龍も好きだし桜も好きですが、そればかりが日本だとは思っていません。勉強は、続きます。 |
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いまどきは、もう少し「軽い」感じのものが流行よ ハイ、そうだと思います。でも、折角造るので、1000年使えるものを造りたい。何か事情があって、土に埋もれて、1000年たって、誰かが掘ったら出てきた。かっこいいから使っちゃおう。そんなものを造りたい。博物館には持っていかないで。 |
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