ここだけの話

サファイアって、
青いんじゃないの?
ルビーとサファイアは、どちらも、鉱物としては同じ三酸化二アルミニウムAl2O3。つまり、アルミニウムがさびたもの。
アルミニウムは、「かそーかな、まああてにすんな、、、、」と、イオン化傾向で習ったとおり、鉄よりさびやすい。地面から掘ってでてきた状態では、酸化しています。酸化して、「石」として、出てきます。ボーキサイト。鉄だって、鉄鉱石(つまり酸化した鉄)として、産出されるでしょ。
ボーキサイトは、アルミニウムの酸化物以外にもいろいろ含むので、これを取り除いて、AL2O3だけにしたものが、アルミナ。研磨剤としても,よく使われますね。
ルビーもサファイアも、大きく見れば、アルミナと同じアルミの酸化物。どんどんわかりにくくなりますが、宝石の世界では、酸化アルミニウムをコランダム、と呼びます。純粋なコランダムは、無色透明。でもそこに、ほんの少し、クロムが混じると、ルビーの美しい赤が発色し、鉄とチタンが混ざると、ブルーが発色します。
美しければ、宝石。美しくなければ、研磨剤、あるいは、精錬されて、金属のアルミニウムになります。
ちなみに、宝石として鑑賞に堪えうる酸化アルミニウムのうち、赤いものだけを、ルビーと呼び、そのほかのものは、色を最初につけて、ブルーサファイア、とか、イエローサファイア、ブラックサファイア、と呼びます。なぜ?慣習としか答えようがありません。
最近では、やや橙色を帯びたピンク色のサファイアに、パパラチアという名前をつけます。
わかりましたか?ややこしくてごめんなさい。
月夜散歩〜つきよのさんぽ
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